自治体DXの記事・事例
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GovTech Bridge事務局
自治体DXにおいて、多くの担当者が抱く共通の悩みがある。それは「現場に熱量がない」「管理職が動いてくれない」という、組織の断絶である。予算を確保し、システムを導入したとしても、肝心の業務プロセスが変わらなければ、それは単なる「デジタルの皮を被った現状維持」に過ぎない。
自治体ドックランキング2025において、偏差値61.7という全国でも上位に位置するスコアを記録した明石市。
しかし、同市のデジタル推進課 担当者が語る言葉の端々から伝わってくるのは、ランキングの順位そのものへの執着ではない。数字の背後にある「いかにして組織の体質を根本から変えるか」という、極めて泥臭く、かつ戦略的な葛藤である 。
明石市の取り組みには、多くの自治体DX担当者が喉から手が出るほど欲している「組織を動かす鍵」が詰まっている。本稿では、明石市が実践する「現場の自走力」と「組織的な背中押し」という二つの歯車を噛み合わせるための生存戦略を紐解く。
1. 「手挙げ制」が解き放つ、現場の熱量
多くの自治体では、DX推進リーダーや担当者を指名制で選ぶケースが多い。しかし、明石市はあえてその道を選ばなかった。
同市のDX推進において中...
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